Google Cloud Next '19 in Tokyo 参加レポート
概要
昨年に続き、今年も参加できたので、レポートです。
Google Cloud Nextとは、
Next は Google Cloud に関する技術や事例などを共有するためのイベントです。
受講セッション
セッション動画は youtube に徐々に上げられています。
基調講演1日目
- Cloud Run が東京リージョンへ
- Anthos。オンプレや他クラウドの VM のアプリを GKE のコンテナにワークロードに変換し、モダナイズできるらしい。今回の Next の目玉だった感。
- DeNA が オンプレから GCP を選択した一番の理由は、費用ではなく、人材がより創造性にフォーカスできると確信したかららしい。
D1-1-S07 アプリ開発のスピードをあげる Google App Engine と GCP のご紹介
AppEngine 新機能
- 第二世代ランタイム
- アーミーナイフ問題(AppEngine に memcache や DB があったり)を解決していってる
- gVisor で動く
- しれっと、メモリが倍になってるらしい
- VPC 接続
- Cloud Run 互換性
また AppEngine に Deplicate の予定はなく、これからも長期で開発を進めていく予定だとのこと。
D1-2-S11 ユーザ目線で作る AI アプリ開発の極意 ~ AI 開発を発注するその前に
機械学習を利用して確率を表示するとき、確率だけを表示するのは良くない。
例えば、
×遅延確率 83 %
○現在XX線は通常より1.5倍混み合っているので、10分の遅延が見込まれます
D1-3-S02 Cloud Run ~ Knative を使った新しいサーバーレス
Knative:コンテナをサーバレス like に使える
今までのサーバレスの課題(制約)
IAM Role で認証つきリクエストもできる
一般ユーザ向けのサービスを Cloud Run で提供するなら、Concurrency は検証して、適切な設定をしたほうが良さそう
D1-4-S02 メルペイのマイクロサービスを支える GKE と Cloud Spanner
マイクロサービスの話しはこちらと同じだった感。
Cloud Spanner は SQL like だが、MySQL とは全然違う(Primary Keyダメ)ので、公式ドキュメントをしっかり読み込みましょう、とのこと。
現状、エミュレータがないので、共有インスタンスをローカル用、CI用に立てて利用しているとのこと。辛い。。
D1-5-S01 Google Kubernetes Engine によるコンテナセキュリティの道
CI/CD、コンテナビルドのレイヤー
- GCR のイメージの脆弱性スキャン
Kubernetes へのデプロイのレイヤー
- イメージのデプロイ可能なリポジトリをポリシーに設定できる
アプリケーション運用時のレイヤー
- gVisor
- Istio のサービスメッシュ
- (NEW) Event Thread Detection
- stackdriver のログ出力から脅威を検出するらしい
その他
- (NEW)Cloud Security Command Center
- セキュリティの問題を一箇所で確認できるダッシュボード
D1-6-S10 GCPにおけるリソースとコスト管理のベストプラクティス
ドメイン、組織のベストプラクティスは、今まで考えたことなかったので、なるほどと思いました。
- 重要な役割を複数の人に割り当てる
- 特権管理者用のメールアドレスを作成
D1-7-S03 GCP で稼働する GO アプリケーションのパフォーマンスチューニング
go tool xxx
でトレースや CPU プロファイリングなどができ、パフォーマンスチューニングをできることがわかった。
正直、今の僕では、全然使いこなせないと感じた。
これが使いこなせれば、Stackdriver Profiler も活躍しそう。
Tips
基調講演2日目
ファミマの社長のプレゼンが魅力的だったw
Gmail にチャット機能がくる。
データ収集〜分析〜可視化〜機械学習 までのツールが増えた感。
D2-1-S08 Googleスプレッドシートでインサイトを発見し共有するための30の方法
Connected sheetsで BigQuery の何十億のデータをスプレッドシートで分析できるようになる。
スプレッドシートで分析レポートを作成できる。
データポータルが不要になる感。。とりあえずデータは全てBigQueryにつっこみ、軽く分析するならスプレッドシートで、
データアナリストが詳細を分析するなら Loocker 等、BIツールを使う感じになるのかなと。
D2-2-S01 少人数で実現する GKE と Firebase を使ったモバイルアプリ開発手法
ブロックチェーンの理解が少しだけ深まった
D2-3-S11 Google Cloud で読む、書く、翻訳する:テキスト処理を容易に実現する機械学習
AutoML Natural Language では専門用語を学習させることもでき、
僕らも機械学習を使うことができると思った。
Tips
- 12時のセッションを受講すると、お弁当出ました。18〜19時台のセッションでもお弁当出ました。
- 充電スペースはありますが、混雑しているのでモバイルバッテリーを持っていった方が良さそうです。
- Expo 会場では各社がノベルティを配布しているのですが、レベルが上がっていました。。帰りにバックが一杯になったので、PCも持って行かず、荷物少なめの方が良さそうです。
終わりに
多くのインプットがありました。
来年も参加できるといいな。